魚座はもっとも発展した星座であり、射手座と同じく(副支配星が同じ木星)柔軟と拡大という性格を持ち、人間の魂と宇宙(至高の力)の一体化を象徴します。そして、魚座のシンボルである2匹の魚は、人生と物事の本質を深く洞察する能力を持ち、現世の姿形に別れを告げることを恐れるべきでないこと、死は新たな生の始まりにすぎないことを教えてくれます。
誕生日事典(ゲイリー・ゴールドシュナイダー&ユースト・エルファーズ著、2000年発刊)より
確かに魚座の強い人たちを見ていると、生き方がかなりエキセントリックであると感じられます。もちろん魚座だけである人などいないので、現世的な部分を大事にする星座の部分でしっかり現世的な欲求にアクセスしている時でも、なんでそんなことするの?言うの?なんでそんな運命に巻き込まれるの?というような謎な事が多かった人たちだった気がします。
海王星は、自意識を捨てた忘我の状態や、個人的な人間関係を超越した普遍的な同情と愛のシンボル、耽溺、溶解、つかみどころのなさなどとよく表現されています。
つまり、海王星が魚座にある時というのは、多くの人が、排他性の強いエゴを超えて現世的な形を超えた(来世にも残る)心や感情やエネルギーのあり方を無自覚的に経験することが多くなる時期と言えるかもしれません。無自覚的にと書いたのは、海王星が木星や土星という現世的な惑星よりもはるかに公転周期が長く、その変化を意識的に捉えるのは難しいと一般的に言われているからです。ただ、自分のホロスコープに魚座があり他の惑星とアスペクトなどが多い人は、その部分においていつもより強い感情的な影響を、個人的に内的に感じるかもしれません。
魂=Soul(英語)をロングマン英英辞典で調べてみると、
the part of a person that is not physical, and that contains their character, thoughts, and feelings.
Many people believe that a person’s soul continues to exist after they have died.
とありました。やはり、魚座が示す意味と似てますね。
これを踏まえて、もう一度改めて海王星が魚座にあるということをまとめると、今までの12星座全ての人生経験を経て、現在の自分の環境すべてを受容し、来世もこうありたいという形に魂を完成させていく事に導かれることが多くなる時期なのではないでしょうか。