海王星の公転周期は約164年。1つの星座を約13〜14年かけて移動していきます。
 海王星は今、魚座に位置しています。各星座にはその星座にもっとも強い影響を与えている守護星(支配星)というものがあり、海王星は魚座の守護星でもあります。つまり、海王星は今自分のホームグラウンドにいて、その影響力を最大限に発揮している時期とも言えます。
 さて、その海王星の性質とはいったいどのようなものなのでしょうか?私たちは、海王星からどういう影響を受けているのでしょうか?海王星というのは、集合的感情・情動などとよく言われています。その時代に多くの人が共時的に無意識的に憧れる流行や文化の傾向にそれはよく現れます。
 感情なので、溺れる、溶け合う、曖昧などという特徴があり、感情的に一体感を感じられるものに多くの人が夢を見たり非現実的な理想を抱いたりする場所でもあります。まあ感情なので、夢から醒めると「あれ、なんでこんな事に自分はのめり込んでいたの?」となる事も多くて、海王星がもたらす現象は嘘や詐欺などにも繋がりやすいという事もありますね。
 今、海王星が滞在している魚座も支配星である海王星と同じような性質がありますし、12星座の終わりということもあり、集団全体のカルマを解消したり浄化しようという働きもあるので、コロナが大流行する前に世界各地で起きていた環境問題のデモや人種差別問題のデモなども、こういう事に関係しているかもしれませんね。
 次は、海王星のここしばらくの動きについて見ていきたいと思います。